2007年 04月 21日
重力ピエロ |
重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / / 新潮社
続きまして本日2冊目。
この作品は伊坂さんの中でも一番スキかも。
こちらは「陽気なギャング~」と違って、テーマもちょっと重めですが、出てくる兄弟、そしてその両親がすごくいいんですよね。
そして、主人公の泉水と私の生年月日が1日違いというところも。個人的にはポイント高しです(笑)
以下、ちょっとネタバレが出てきますので、これから読みたいという人は、お気をつけ下さい。
主人公泉水の弟、春は泉水とは父が違う弟。
実は、母親はレイプ事件に遭い、そのときにできた子供なのです。
そして、彼を産むことに賛成したのは誰あろう母親の夫である泉水の父。
とにかく、このお父さん。素晴らしい人で、強姦魔との間に出来た春を泉水と訳隔てなく自分の息子として心からかわいがるのです。
物語の合間合間に、二人が小さかった頃の両親との思い出が出てくるのですが、それがどれもほろりとさせるいいお話。
事件のことが回りに知れていたため、時に好奇の目にさらされる家族ですが、両親はそれに恥じることなく兄弟に接する姿が素晴らしいです。
物語は連続放火事件と落書きを中心に進みますが、それが段々昔のある事件とリンクしていき、兄弟はそれぞれに重大な決意をしていたことがわかってきます。
結局最後にその決意を実行するのは春なのですが、最初この話を読んだ時、「わかるけど、いいの?本当に?」という想いがしました。
一般的にはそれは重大な犯罪で、許されることではないからです。
でも、今回改めて読んでみて、一回目のようなもやっとした感じは。何故か感じませんでした。
春がやったのなら、いいんじゃないか。と思ったのです。
ここは、意見の分かれるところかもしれませんが、彼は許されていいと私は思いました。
実際読んだ方の感想も聞いてみたいところです。
伊坂 幸太郎 / / 新潮社
続きまして本日2冊目。
この作品は伊坂さんの中でも一番スキかも。
こちらは「陽気なギャング~」と違って、テーマもちょっと重めですが、出てくる兄弟、そしてその両親がすごくいいんですよね。
そして、主人公の泉水と私の生年月日が1日違いというところも。個人的にはポイント高しです(笑)
以下、ちょっとネタバレが出てきますので、これから読みたいという人は、お気をつけ下さい。
主人公泉水の弟、春は泉水とは父が違う弟。
実は、母親はレイプ事件に遭い、そのときにできた子供なのです。
そして、彼を産むことに賛成したのは誰あろう母親の夫である泉水の父。
とにかく、このお父さん。素晴らしい人で、強姦魔との間に出来た春を泉水と訳隔てなく自分の息子として心からかわいがるのです。
物語の合間合間に、二人が小さかった頃の両親との思い出が出てくるのですが、それがどれもほろりとさせるいいお話。
事件のことが回りに知れていたため、時に好奇の目にさらされる家族ですが、両親はそれに恥じることなく兄弟に接する姿が素晴らしいです。
物語は連続放火事件と落書きを中心に進みますが、それが段々昔のある事件とリンクしていき、兄弟はそれぞれに重大な決意をしていたことがわかってきます。
結局最後にその決意を実行するのは春なのですが、最初この話を読んだ時、「わかるけど、いいの?本当に?」という想いがしました。
一般的にはそれは重大な犯罪で、許されることではないからです。
でも、今回改めて読んでみて、一回目のようなもやっとした感じは。何故か感じませんでした。
春がやったのなら、いいんじゃないか。と思ったのです。
ここは、意見の分かれるところかもしれませんが、彼は許されていいと私は思いました。
実際読んだ方の感想も聞いてみたいところです。
by yamakun0521
| 2007-04-21 13:50
| 読書